知的財産生産術

一月に百冊もの本を読むという福田和也氏も、私が愛読する物書の一人。
理由はやはり、自分と論旨が似ているということ。といっては失礼か。
彼の一流の批評に大いに同感する点がある、とこういうこと。

さて、

「いろいろ研究してみたところで、結局実際に応用したものしか頭に残らない。」

「重要なことは、決して使い尽くすことのない資本をつくること。」

「何もかも独学で覚えたというのは、ほめるべきことなどとは言えず、むしろ非難すべきこと。」

・・・ゲーテ


以上を踏まえた上で、自分のおかれた状況に照らし合わせる。
職場以外で生産的議論(コミュニケーション)をした記憶が、少なくともここ数年はない。すなわち職場以外に議論に耐えうる知的財産を持ちうる人間が如何に少ないかを明るみにする。ここにおいて、今の職場を7年もの期間にわたって継続している意味がはっきりとする。しかし、これではいけないのだ。議論がまた議論を呼びいつしか果てしなく燃え盛る知的トークバトルへと昇華する、そのような機会が別に必要なのだ。そして常に必要なのだ。

かの福田氏は、週に3,4回は、氏がサロンと呼ぶレストラン会合(自然発生的な)に足を運び、様々な知人(知的財産所有者)と、議論することで、あの爆発的生産力を生み出しているという。たしかに、自分と同等かそれ以上の財産所有者と会話すると、学ぶことや発見することが如何に多いことか!その意において、格下との会話は常に一方的な教育で終わってしまい、何も生産しはしない。

自分にとって指標を与えてくれる集団を熱望する今日この頃。
そこに帰属するのではなく、当然真っ向から勝負するスタンス。
これが私の様式(スタイル)。
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  by gstomach | 2004-10-11 02:35 |

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