ドッグ・イアー

読書をしていて、あとで読み返すべきページの上隅を少し折っておくことをドッグ・イアーといい、私はそれをしながら本を読むのだが、今日は気づいたら20ページに渡って連続的に折込をしてしまったくらい、参考になる箇所に遭遇した。

「読書をすることは新しい知人が増えることと同意だ。」

とは親愛なるゲーテの言。



さて、建築デザインについて。

それが絵画や彫刻と違うのは、人間の手を経ると同時に、ほかに数段階の媒介を通過して、はじめて具体的な《もの》になるという、間接的な機構しかもちえないわけで、そういう媒体を通過させる、すなわちコミュニケーションを可能にする論理化が必要になるわけだ。

それは軽量化したものではなく、形態の意味や空間の記憶や感覚の種類を定義し特定のルールに従った記法を完成させることである。その記法によって、空間体験が記録できるとすれば、つぎには、その記法を操作することで、新たなデザインに連結することも可能になるだろう。

音楽にとっては、音を単純化して楽譜として記録することに成功したときから、そのコミュニケーションの可能範囲は拡張した。それに対してわれわれには設計図という手段がある。

しかし設計図の内容がいまや問題になってくる。

具体的な物体ならば、その形態を描けばいいけれど、空間が線的に、すなわち、《時間》を軸にして連結されるような事態について、われわれはまったく記述の手段を持ち合わせていないのだ。
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  by gstomach | 2004-10-12 02:08 |

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