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China Town

ポルトガルで知り合った友人と日本での再会を約束したあの日から
ちょうど一年近くたった昨日、ようやく念願がかない日本での再開を喜んだ。

当時の留学仲間と総勢7人になった再開パーティは夜新宿で行われたが、
僕は午前中のうちに早々と横浜にまで遠征し、馬車道で行われている友人の係わった
ギャラリーの展示を見て回っていた。

銀行や造船倉庫を改装してギャラリーに転用しているBanakARTという一連の
活動は、後輩が卒業研究で一部取り上げたおかげで少し気になっていた。

「食と現代美術」と題された企画は、大いに期待をはずした内容でテーマを気にせずに
見て回ったほうが楽しめた。

唯一食と美術が関連してそうな、食物や食べる光景が描かれた名画を陳列したそれも
よく見たことのある名画を切り口を変えて再構築しただけで面白みにかける。
個人的にはもっと「食」というよりは「食料」という観点から、古代における「狩猟・採集」
だとか、稲や麦などの「農業」や「海産物」、それらが近代になって、
つまりは社会が生み出した階層化された階級別の食卓に上る「食」や「料理」へと変遷
する様、もっと言えばさらに現代になってレトルト化された大量生産としての「食」を引き合い
にだして批評性を持たせるなどの工夫がほしかったところ。残念。

2箇所で行われていたこの展示のもう一方の方は、さらに「食」から乖離した内容で
こちらは体験としてh面白かったけれど、学生っぽい稚拙でチープなテーマと展示には
飽き飽き。コンピューターソフトウェアによるウェブクリエイターのフラッシュを使った一連の
作品も、可能性を感じさせるものであったとはいえ、想像の域を脱しえなかった。


展示というよりも目的ははじめから中華街にあった。
昼時のちょうど混雑する時間帯を避け中華街を回るもやはり日曜日。
観光客で賑わい歩くのも困難。
とりあえず目ぼしいものを店に入ってはちょこちょこ口にして回ること数店舗、
最終的にメインイベントの横浜大世界に潜入。
凝縮された中国、というか中華が8階建ての建築に積層されていて、
中華の民芸品や伝統工芸品、音楽や写真などが展示してある上階から
中層の飲食エリア、最下層には土産売り場。
横浜ラーメン博物館やカレー博物館にならい、たくさん種類が楽しめるように
量と値段の加減された中華を欲張りに楽しんだ。

その後、中華街をあとにして山下公園を抜けてFOAの横浜客船ターミナル大桟橋と
レンガ街を見学。くたくたの足を引きずって新宿へ向かった。

  by gstomach | 2005-02-21 20:15 |

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