Laputa

脳がクリエイティブモードになると起こる不思議な現象



本屋に行くと無意識に取って無意識に開いたページに今最も必要、
または求めていた情報やヒントが載っている。



これ実はいわゆるアンテナがビンビンの状態で、普段見過ごしてしまいがちな
些細なことにも敏感に反応する状態になっている、ということの現れなんですな。



昨夜寝ながら考えた未来の住をめぐる諸問題。

例えばほったらかしで眠ったままになっている不動産を見つけ
それを有効活用しようと更地にしてそこに新しい不動産を建設し販売する行為は
実は従来のスクラップ・ビルドから何も脱却していなくて、
持続可能な住環境にとってはエネルギー的にも経済的にも深刻な問題。

都市のアーバンティシューからそこに建ち現れるべき建築の作法を導き出したとして
それが実は住民には押し付けがましい建築家のエゴであるかもしれない、
むしろ住民にとってはそんなことはどうでもいいという問題。

100年耐えうる住宅やマンションを建築したとして、それをスケルトンとインフィルに
分けて二段階供給方式で提案し、中身はご自由にどうぞとしたところで、最初は意気込んで
設計したはいいがリフォームするときの労力はさほど変わらないという問題。

さらにはスケルトン・インフィルではインフィルのみが住民の財産となることで、
リフォームを前提とした場合、それは担保にするほど価値がない、結局使い捨て
という問題。

それでもSIを否定するわけではなく、もっとわかりやすいシステムで供給できれば
理想的には実現できそうなサスティナブルハウジング。



理想の建築は?という問いに最初に思い浮かぶのは天空の城ラピュタ。
宮崎駿が示したビジョンに共感するかのように多くの建築家や学生が思い描いた
アルカディア。

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師の師である内田先生(よしちかじいちゃん)が主導で実現した実験集合住宅
NEXT21(http://www.arch.hku.hk/~cmhui/japan/next21/next21-index.html)を思い出し、
昨年10周年を向かえて出版されたその本をパラパラめくると
目に飛び込んできた一枚のパース。

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それはラピュタそのものに植物に飲み込まれた集合住宅の絵であった。



ふと目の前の視界が開けて、スケルトンとは実は土地の延長であるという見立てを得る。
ラピュタが完結した有機体の全体であるのならば、建築の本体であるスケルトンは
当然土地に従属し、土地に規定され、そこを利用するものはインフィルを工夫して
住まうという、実にナチュラルなあり方。

そうすると今まで地上で行われてきた建設活動というものは、
そのほとんどが全体性というボディの上にできた吹き出物、ニキビ、オデキ、ETC...

そうした見立ての上に仮定するアーバンティシューというものは
たとえば頭のあるべきところに頭を、心臓のあるべきところに心臓を、
目があるべきところに目を配する、そのようなルールなのかもしれない。



空論の上に空論を重ねたところで何も意味はなさないから、
我々がこれからの社会のためにできることは今からでも持続可能な社会実現に
向けて少しでも基本性能のしっかりとした不動産を生み出していくことだと思う。
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  by gstomach | 2006-10-19 02:24 |

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